『超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ』は、ハードボイルド小説の金字塔として名高いレイモンド・チャンドラーの傑作を題材にした推理アドベンチャーゲーム。2009年5月28日にフリューからニンテンドーDSで発売されました。物語は、私立探偵フィリップ・マーロウが、大男のムース・マロイから「かつての恋人ヴェルマを探してほしい」という奇妙な依頼を受けたことを発端に、ロサンゼルス暗黒街の闇に潜む複雑な事件の渦中へと足を踏み入れます。

ゲームの目的は、マーロウとなり、聞き込みや探索を通じて情報を集め、複雑に絡み合う人間関係と事件の謎を解き明かすことです。プレイヤーはDS本体を縦に持って本のように構え、タッチペンを使ってページをめくる感覚でテキストを読み進めます。本作の核心は、小説を読むようなスタイルの中に、画面内の怪しい箇所をタッチして証拠品を探す「探索パート」や、集めた情報から論理的な結論を導き出す「推理パート」が組み込まれている点です。選択肢によって展開が変化するため、原作を知っているプレイヤーでも緊張感を持って物語を追うことになります。

本作の最大の特徴は、原作の渋い雰囲気を再現した劇画調のグラフィックと、主人公マーロウの声をタレントの山本高広氏が演じている点です。「タフでなければ生きていけない」といった名台詞がボイス付きで再生されるほか、原作とは異なる結末を迎える「IF」のシナリオも用意されており、不朽の名作をゲームならではのアプローチで再構築した野心的な仕上がりとなっています。

本作の原作であり、ハードボイルド文学の最高傑作の一つとして数えられるチャンドラーの小説を、村上春樹による新訳で味わうことができる文庫本です。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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