『有罪×無罪』は、裁判員制度をテーマにしたニンテンドーDS用の推理アドベンチャーゲームです。プレイヤーは裁判員の一人として、4つの独立した事件に参加し、他の裁判員と共に被告人の有罪・無罪を評議しながら真相を究明していきます。ゲームは現実の裁判手続きに則った構成となっており、元検事総長や元裁判官などの法曹関係者による監修のもと、リアルな法廷描写が追求されています。
各事件は3日間の裁判を通じて進行し、公判での証言や証拠をもとに評議を行い、最終的な判決を導き出します。プレイヤーの選択によって判決が変化し、真相にたどり着けるかどうかが「真相究明度」として評価される仕組みです。判決は必ずしも真実と一致するとは限らず、誤った判断でもゲームオーバーにはならず、ひとつの結末として扱われます。
また、各話には個性的な裁判員や証人が登場し、事件の背景には複雑な人間ドラマが絡み合っています。最終話ではタイトルの意味を象徴するような展開が用意されており、「有罪」と「無罪」が同時に存在するという重層的な真実が描かれています。リアルな演出と重厚なシナリオにより、法廷ゲームとして独自の地位を築いています。
コメントを追加