『俺がオマエを守る』、2009年5月21日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたニンテンドーDS対応の女性向け横スクロールアクションロールプレイングゲーム。「守られるだけのヒロイン」という乙女ゲームの常識を覆し、自ら剣を取って遺跡の謎に挑む、本格的な探索型アクション(メトロイドヴァニア)と恋愛要素が融合した意欲作となっています。
物語の舞台は、高度な錬金術文明が滅んだ後の世界にある「クセルブル公国」です。遺跡発掘の仕事に就くためにこの国を訪れた主人公・レン(名前変更可能)は、古代文明「エデンバル」の遺産である「魔晶石」を巡る陰謀に巻き込まれていきます。プレイヤーは彼女を操作し、相棒となる男性キャラクターと共に危険なトラップや魔物が待ち受けるダンジョンを探索し、最深部に眠る真実を目指します。
本作最大の特徴は、硬派な横スクロールアクションに、乙女ゲームならではのパートナーシステムを組み合わせた点です。ダンジョンで入手した素材を使って武器や防具を錬成し、キャラクターを強化していくハックアンドスラッシュ的な楽しみがあります。また、クエストを共にこなすことでパートナーとの親密度が上がり、特定のイベントが発生したり、エンディングが変化したりと、戦いの中で育まれる絆と恋が描かれます。
カズキヨネ氏による美麗でスタイリッシュなキャラクターデザインと、手応えのあるアクション性。可憐なだけではない、強く自立した主人公が切り拓く冒険とロマンスが、プレイヤーに新鮮な驚きを提供します。
本作は、オトメイトとヴァンテアンシステムズ(後に『華ヤカ哉、我ガ一族』などを手掛ける)が開発した完全オリジナル作品です。乙女ゲームとしては極めて珍しい「横スクロールアクション」というジャンルを採用し、ゲーマー層にも響くやり込み要素と、カズキヨネ氏による魅力的なビジュアルが話題となりました。












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