『めざせ!!釣りマスターDS』は、2009年4月23日にハドソン(現・KONAMI)よりニンテンドーDS向けに発売されたアクション釣りゲームであり、Wii版『めざせ!!釣りマスター』シリーズの携帯機展開にあたるタイトルである。タッチペンによる直感的な操作と、250種類以上の魚種、45か所以上の釣り場を収録した圧倒的なボリュームが特徴となっている。

ゲームは「ひとりで釣りモード」「対戦モード」「協力モード」の3つのプレイスタイルを軸に構成されており、ひとりで世界各地を巡って釣果を競うモードに加え、最大4人までのワイヤレス通信による対戦・協力プレイも可能である。釣り操作はすべてタッチペンで行い、キャスティング、ヒット、リール巻き、引き上げといった一連の動作をスライドやタップで再現することで、DSならではの手触り感を実現している。

魚種は海水・淡水を問わず世界各地の魚が登場し、釣った魚は「魚図鑑」に登録される。図鑑には魚の生態や調理法などの情報も収録されており、学習的な要素も含まれている。また、釣果に応じて得られるメダルを使って「ガラガラくじ」を引くことで、レアな釣具やアイテムを入手できる要素や、他プレイヤーとの「トレード機能」も実装されている。

Wi-Fiコネクションを利用した全国・都道府県別のランキング閲覧機能も搭載されており、釣り場ごとのスコアを競うことができる。一方で、すべての釣法が浮き釣りベースであることや、リアルな釣りとは異なるデフォルメ表現(例:ヒラメやカレイを浮き釣りで釣るなど)については賛否が分かれる部分もある。

とはいえ、DSという携帯機でここまでの魚種・釣り場・操作バリエーションを実現した点は高く評価されており、釣りゲームとしての手軽さとやり込み要素を両立した作品として、シリーズファンや釣り好きのプレイヤーから一定の支持を受けている。