『ケータイ捜査官7 DS バディシークェンス』は、ネットワーク社会の闇に潜むサイバー犯罪に立ち向かうエージェントたちの死闘を描いたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公・網島ケイタの視点を通じ、意思を持つ携帯電話型ロボット「フォンブレイバー セブン」とのバディ関係をニンテンドーDSの画面上で疑似体験する。原作の特撮テレビドラマから選りすぐられた15のエピソードが収録されており、実写のカットインやフルボイスで再生されるセブンのシステム音声が、緊迫感のある捜査の現場を演出する。

ゲームの進行は、テキストを読み進めるアドベンチャーパートと、事態の打開を図るミニゲームの反復によって構築されている。ネットワークへの不正アクセスを阻止する電脳戦や、支援メカを装着してのチェイスなど、状況に応じて7種類のミッションが発生。DSの上下画面を利用し、上画面にセブンの豊かな表情、下画面に携帯電話のテンキーを模したインターフェースを表示する待機画面モードも搭載。ハードそのものを意思を持つ相棒に見立て、自らの手で操作と対話を繰り返すという、デバイスの親和性を活かした設計が試みられている。

しかし、事件解決の鍵となるミニゲーム群は、プレイヤーの忍耐を強く要求する仕上がり。リズムゲーム風の「ブレイブダンサー」では、BGMと流れてくるノーツのタイミングが全く連動しておらず、セブンの電子音声による単調なハミングを延々と聞かされる仕様。その他のゲームもルールの説明不足や単調な作業の繰り返しが目立ち、サイバー犯罪との高度な知能戦という設定とは裏腹に、虚無感の漂う操作を強いられる。洗練された原作の世界観を表現しようとする志と、それに追いつかないシステムの不格好さが同居する、いびつな構造のデジタル捜査記録。

『ケータイ捜査官7』は、2008年から1年間にわたりテレビ東京系列で放送された特撮テレビドラマ。アニメーション制作会社のProduction I.Gと玩具メーカーのWiZがタッグを組み、総監督の三池崇史をはじめ、押井守や金子修介といった日本映像界の重鎮たちが各話の監督に名を連ねた異例のプロジェクト。俳優・窪田正孝の連続ドラマ初主演作でもあり、情報化社会のモラルやAIと人間の境界線という重厚なテーマを、携帯電話が変形して歩き回るというコミカルなビジュアルに乗せて鋭く描き出した。子供向けの特撮という枠を越え、サイバーパンクの系譜に連なる傑作として熱狂的な支持を集めている。

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