『なかよしオールスターズ めざせ学園アイドル』は、少女漫画雑誌『なかよし』の創刊55周年を記念し、歴代のヒロインやヒーローたちが一堂に会する夢の学園祭「なかよしフェスティバル」を舞台とする。プレイヤーは招待客の女の子として学園に足を踏み入れ、漫画の枠を超えて集結した総勢70名もの登場人物たちと交流を深めていく。憧れのあの娘とおしゃべりを楽しんだり、作中のイケメン男子からのアプローチを受けたりと、紙面で恋焦がれた世界がDSの画面いっぱいに広がる。
基本的な進行は、学園内を巡ってキャラクターたちにひたすら話しかけ、「なかよし度」を高めていくというストイックな会話劇。交流を通じて「知力」や「やさしさ」といった主人公のパラメータが上昇し、最終的にはコンテストで最高位の「学園アイドル」の座を射止めるか、意中の男子と結ばれるかのルート分岐が発生する。複雑なフラグ管理やアクション要素は極力削ぎ落とされており、お目当ての人物の元へ足繁く通って言葉を交わすという、純粋な好感度上げの反復が求められる。
総勢27人にも及ぶ男子との恋愛ルートは、会ったその日のうちに何度も挨拶を繰り返すだけで情熱的な愛の告白を受けるという、ある種のシュールな超展開を巻き起こす。また、作品の垣根を越えたキャラクター同士の掛け合いや、原作のシチュエーションを落とし込んだささやかなミニゲームも用意されている。作業感の強いシステムながらも、歴代の少女漫画の金字塔を支えた登場人物たちから自分の分身へ向けられる甘いセリフの数々は、かつての愛読者たちの琴線を大いに震わせる。
『なかよし』は講談社が発行する、日本に現存する最古の少女漫画雑誌。1954年の創刊以来、『キャンディ・キャンディ』や『美少女戦士セーラームーン』、『カードキャプターさくら』といった社会現象を巻き起こすメガヒット作を次々と世に送り出してきた。本作には2000年代の看板作品であった『しゅごキャラ!』を中心に、『きんぎょ注意報!』や『東京ミュウミュウ』、果てはホラーミステリーの『ゴーストハント』まで、時代とジャンルを横断したキャラクターたちが奇跡の同居を果たしている。それぞれの原作が持つ強烈な引力がひとつの学園に詰め込まれた光景は、連載当時の熱狂を肌で知る読者にとってたまらないノスタルジーを喚起する。













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