『伊東家の裏ワザDS』は、テレビ番組でおなじみの生活の知恵をゲーム形式で集めて楽しむ裏ワザ発見アドベンチャー。2008年12月4日にスパイクからニンテンドーDSで発売され、番組放送終了後も根強い人気を誇ったコンテンツの集大成として制作されました。
本作の舞台は、51人の個性豊かな住人たちが暮らす「技有町(わざありちょう)」です。プレイヤーはこの町を自由に探索し、住人たちとコミュニケーションを取ったり、町の中に隠された「裏ワザカプセル」を探したりすることで、生活に役立つ知恵を収集していきます。単なる辞典ソフトではなく、アドベンチャーゲームとしての探索要素が取り入れられているのが大きな特徴です。
裏ワザを入手するための手段は多岐にわたります。住人から出題される4択クイズに正解したり、全42種類用意されたミニゲームをクリアしたりすることで新しい知識が解放されます。また、画面内の怪しい箇所をタッチペンで調べることで発見できる隠し要素も存在し、ゲーム機ならではの直感的な操作で宝探しのような感覚を楽しめます。
集めた裏ワザは「裏ワザレシピ」としてデータベースに登録され、いつでも閲覧可能です。収録数は番組や書籍で紹介されたものに加え、本作で初公開となる新作を含めた全499個に及びます。料理、掃除、洗濯といった実用的なカテゴリに整理されているため、検索性にも優れており、気になった情報をすぐに日常生活で実践できる実用ツールとしての側面も備えています。
ビジュアル面では、番組内のイラストを担当していた雨月衣氏による描き下ろしキャラクターたちが世界観を彩ります。司会を務めていた伊東四朗氏や磯野貴理氏もキャラクターとして登場し、番組の温かな雰囲気が再現されています。自分そっくりのMiiを主人公として登場させることも可能で、一家に一台の「デジタル知恵袋」として家族全員で楽しめる内容に仕上げられています。
『伊東家の裏ワザDS』は、1997年から2007年まで日本テレビ系列で放送された生活情報バラエティ番組『伊東家の食卓』を原作としています。視聴者から寄せられた「裏ワザ」と呼ばれる生活の知恵を紹介する構成は社会現象を巻き起こし、多くの関連書籍や商品が誕生するほどの大ヒットコンテンツとなりました。













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