『ジャグラーDS』は、パチスロホールの主役として長年親しまれている「ジャグラー」シリーズを題材としたパチスロ実機シミュレーター。2008年11月13日にコムシードからニンテンドーDSで発売されました。本作は北電子の監修のもと、当時ホールで稼働していた5号機の『アイムジャグラーEX』や『ジャンキージャグラー』などを収録しており、実機の挙動やリーチ目を携帯ゲーム機で再現することを目的としています。プレイヤーは設定や機種を自由に選び、告知ランプである「GOGO!ランプ」が光る瞬間を待ち続けます。
ゲームプレイは、実際のパチスロと同様にメダルを投入し、リールを回転させて停止ボタンを押すという単純作業の繰り返しです。特定の条件を満たすことで4号機時代の名機『ジャグラーガール』などがアンロックされる「ミッションモード」や、タッチペンでマスコットキャラクターをつつくミニゲーム「ツノっちタッチ」なども収録されています。また、現実のホールでの収支を記録できる「ペカレンダー」という機能も搭載されており、シミュレーターとしてだけでなく、パチスロファンの実用ツールとしての側面も持たせようとした意図が窺えます。
しかし、液晶演出を持たないジャグラーシリーズを小さな画面で延々と回し続ける行為は、実機のような金銭的リスクがない分、強烈な虚無感を伴います。シミュレーターとしての再現度は及第点ですが、リールの視認性や操作感は実機に遠く及びません。さらに、目玉機能であったはずの「ペカレンダー」は、カレンダーの日付が「2010年10月まで」しか用意されていないという致命的な仕様があり、発売からわずか2年足らずで主要機能が寿命を迎えるという設計の甘さが、多くのユーザーを呆れさせました。
ゲーム画面の中の小さなランプでは物足りない場合、部屋の照明を落としてネオンサインやLEDライトを点灯させることで、ホール特有の薄暗く怪しい雰囲気を再現できる。あえて静寂の中で光を見つめる時間は、確率の収束を信じてレバーを叩き続けるスロッターの精神統一に通じるものがある。













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