『逆境無頼カイジ Death or Survival』、2008年9月25日にコンパイルハートから発売されたニンテンドーDS対応の逆境生還アドベンチャーゲーム。福本伸行氏による大ヒット漫画を原作としたアニメ『逆境無頼カイジ』の世界を舞台に、借金まみれの主人公・伊藤開司(カイジ)となり、命を賭けた極限のギャンブルに挑むサバイバル作品となっています。

物語は、友人の連帯保証人となったことで多額の負債を抱えたカイジが、悪徳金融業者・遠藤の誘いに乗り、ギャンブル船「エスポワール」へと乗り込むところから始まります。原作でおなじみの「限定ジャンケン」をはじめ、高層ビルの間に架けられた鉄骨を渡る「鉄骨渡り」、そして宿敵・利根川との究極の心理戦「Eカード」といった数々の死闘が、ニンテンドーDSならではのタッチペン操作を用いたミニゲーム形式で再現されています。

本作の特徴は、アドベンチャーパートとミニゲームパートを交互に進める構成です。会話中に発生する選択肢やミニゲームの成績によって「逆境値」が変動し、物語の展開に影響を与えます。また、ゲームオリジナルの要素として、相手の思考を読み取る(予知する)ような演出や、原作にはないifの展開も一部含まれており、アニメ版の緊張感とはまた違った「ゲームとしてのカイジ」を体験することができます。

「金は命より重い」という残酷な現実の中で、知恵と勇気、そして己の直感を信じて道を切り拓く。ざわつく心臓の鼓動を感じながら、悪魔的な勝負の行方を見届けることができる一作です。

作は、福本伸行による漫画『賭博黙示録カイジ』および、それを原作としたテレビアニメ『逆境無頼カイジ』を題材にしています。1996年から『週刊ヤングマガジン』で連載された原作は、自堕落な日々を送っていた青年カイジが、友人の保証人になったことから巨額の借金を背負い、命がけのギャンブルに挑む姿を描いたサスペンス作品です。巧みな心理描写と「ざわ…ざわ…」という独特の擬音が特徴で、ギャンブル漫画の金字塔として知られています。

原作:賭博黙示録カイジ