『放課後ミステリークラブ 〜26の扉〜』は、放課後の学園を舞台に次々と舞い込む難事件や謎解きに挑戦する推理クイズアドベンチャー。2008年3月27日にインターチャネル・ホロンからニンテンドーDSで発売され、クイズ本を読むような感覚で手軽に「犯人当て」を楽しめる一作として登場しました。

物語は、学園内に設立された「ミステリークラブ」のメンバーとなった主人公が、部員たちと共に様々な事件の解決を目指すところから始まります。タイトルにある「26の扉」とは、全26話で構成されるメインシナリオを指しており、アルファベットのAからZまでを頭文字に冠したエピソードを一つずつクリアしていくことで、物語の深層へと迫る仕組みになっています。

ゲームの主軸となるのは、短編ミステリー小説の形式で提示されるクイズです。プレイヤーは現場の状況や関係者の証言といったテキストを読み込み、そこに隠された「矛盾」や「証拠」を指摘して正解を導き出します。専門的な知識よりも、注意深い読解力と柔軟な思考が求められるため、本格的なミステリーファンからパズル感覚で楽しみたい層まで幅広く対応した設計がなされています。

メインシナリオ以外にも、300問を超える圧倒的なボリュームの推理クイズが収録されている点が本作の大きな魅力です。これらの問題は難易度別に分類されており、短時間で解けるものからじっくりと腰を据えて考える必要があるものまで多岐にわたります。ニンテンドーDSのタッチパネルを活かし、正解だと思う箇所を直接選んだり、キーワードを入力したりといった直感的な操作で推理を進めることができます。

演出面では、学園生活の日常を感じさせる爽やかなキャラクターイラストや、正解時の爽快感を高める演出が対局を盛り上げます。自分の推理レベルを診断するモードや、間違えた問題を繰り返し練習できる機能も充実しており、論理的思考力を養うトレーニングツールとしての側面も持ち合わせています。いつでもどこでも名探偵気分を味わえる、ボリューム満点の推理ソフトに仕上げられています。

『放課後ミステリークラブ 〜26の扉〜』は、インターチャネル・ホロンが企画した完全オリジナルの推理ゲーム作品です。特定の書籍等の原作はありませんが、往年の推理クイズ本や短編ミステリーの醍醐味をゲーム機ならではのインターフェースで再現することを目指して制作されました。

放課後ミステリークラブ