『DSで読むシリーズ 手塚治虫 火の鳥』、2008年7月31日にコンパイルハートから全3巻同時発売されたニンテンドーDS対応のマンガ・ナビゲーションソフト。「漫画の神様」手塚治虫がその生涯をかけて描き続けたライフワーク『火の鳥』の壮大なサーガを、全3本のパッケージに分けて収録したデジタルコミック作品となっています。

本作は、紙のコミックスを読む感覚を再現しつつ、デジタルならではの演出を加えた電子書籍ソフトです。第1巻には物語の始まりである「黎明編」から「鳳凰編」まで、第2巻には「復活編」から「乱世編」まで、そして第3巻には「生命編」から完結の「太陽編」、さらに「エジプト・ギリシャ・ローマ編」までが収録されています。3巻揃えることで、過去と未来を行き来する『火の鳥』の全エピソードを網羅することが可能です。

ニンテンドーDSの2画面を活用し、下画面でページをめくりながら上画面で拡大表示するという読みやすさに加え、シーンに合わせたBGMや効果音、さらには振動機能による演出が物語の臨場感を高めます。また、各巻には複雑な歴史背景を整理した「火の鳥大年表」や、個性豊かな登場人物たちを解説する「キャラクター名鑑」といったデータベース機能も搭載されており、作品世界をより深く理解するための資料としても充実しています。

第一巻:黎明編/未来編/ヤマト編/宇宙編/鳳凰編
第二巻:復活編/羽衣編/休憩/望郷編/乱世編
第三巻:生命編/異形編/太陽編/エジプト・ギリシャ・ローマ編

本作は、手塚治虫による漫画『火の鳥』をそのまま収録したデジタル書籍ソフトです。1954年の「黎明編」から始まり、手塚治虫が亡くなる直前まで描き続けられた未完の超大作であり、過去と未来を行き来しながら「生と死」「輪廻転生」という普遍的なテーマを描き出しています。漫画史に残る金字塔として、今なお世界中で読み継がれています。

原作:火の鳥