『でんじろう先生の不思議な実験室』は、2008年にジャレコより発売されたニンテンドーDS用の教育系クイズゲームです。本作は、サイエンスプロデューサーとして知られる米村でんじろう氏の監修のもと、身近な科学現象や雑学をテーマにした問題を通じて、子供から大人まで楽しく科学を学べる構成となっています。DSのタッチペン操作を活かした直感的なインターフェースが採用されています。

ゲーム内では、「糸電話はなぜ音が伝わるのか」「ナタデココを電子レンジで加熱するとどうなるか」など、日常生活に潜む科学的疑問をクイズ形式で出題し、正解するとでんじろう先生による解説が表示されます。問題は漢字を含むものも多く、対象年齢によっては読解に工夫が必要とされる場面もあります。実験的な演出やユーモアを交えた構成により、科学への興味を引き出す設計がなされています。

また、ゲーム内には仮想実験やミニゲーム的な要素も含まれており、科学が苦手な層でも楽しめるよう配慮されています。一部の問題は実際に家庭で再現可能な内容となっており、夏休みの自由研究などにも活用できる構成です。科学の基礎知識を遊びながら身につけることを目的とした、教育的価値の高いタイトルです。