『ひぐらしのなく頃に絆』は、昭和58年の架空の寒村・雛見沢村で繰り返される惨劇と、その裏に隠された陰謀に迫るサスペンスアドベンチャーノベル。2008年6月26日から2010年2月25日にかけて、アルケミストからニンテンドーDSで全4巻構成(第一巻・祟、第二巻・想、第三巻・螺、第四巻・絆)として発売されました。また、2015年3月12日には、本作の全シナリオを収録しフルボイス化した完全版『ひぐらしのなく頃に粋』が加賀クリエイトからPlayStation 3およびPlayStation Vitaで発売されています。

本作は、PC同人ゲームとして社会現象を巻き起こした『ひぐらしのなく頃に』のコンシューマー移植版の一つですが、単なる移植にとどまらず、DS版独自の新要素が多数盛り込まれています。最大の特徴は、新キャラクターである警視庁の捜査官「南井巴(みないうらえ)」が登場し、原作にはなかった警察組織の視点から事件の真相に迫るオリジナルシナリオ(「染伝し編」「影紡し編」など)が展開される点です。これにより、既存のファンも予測できない新たな物語を楽しむことが可能となりました。さらに、「感情選択システム」という独自のギミックが導入され、会話中のキャラクターの感情メーターを操作することで、物語の分岐に影響を与えることができます。

後に発売されたPS3/PS Vita版『ひぐらしのなく頃に粋』は、このDS版『絆』の全4巻の内容に加え、PS2版『祭』のシナリオも統合した集大成となっています。DS版では容量の都合でパートボイスだった演出がフルボイス化され、グラフィックも高解像度化されました。さらに、クイズ機能「オヤシロショック」などのやり込み要素も追加されており、総プレイ時間が数百時間に及ぶ「ひぐらし」ワールドの全貌を網羅したライブラリとして機能しています。

本作『絆』で描かれたオリジナルシナリオは、コミカライズも行われており、ゲームとはまた違った視点で物語を補完することができます。特に、南井巴の視点から描かれる事件の裏側や、彼女が抱える過去のトラウマに関する描写は、漫画版ならではの迫力があります。ここでは、日向ののか氏によるコミカライズ作品を紹介します。ゲームプレイと合わせて読むことで、絆ルートの感動をより深く味わうことができるはずです。
ひぐらしのなく頃に絆 [コミック]

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