『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』は、2008年5月29日にニンテンドーDS用ソフトとしてバンプレスト(バンダイナムコゲームス)より発売されたロールプレイングゲームであり、スーパーロボット大戦シリーズに連なる「OGサーガ(OG外伝世界の発展形)」のスピンオフ作品として開発されました。開発はモノリスソフトが担当し、重厚なSF設定とファンタジー要素が融合した独自の世界「エンドレス・フロンティア」を舞台に、キャラクター重視の冒険活劇が展開されます。

本作は従来のシミュレーションRPGとは異なり、横スクロール形式のコマンドバトルを採用したアクティブな戦闘スタイルが特徴で、連携攻撃やコンボ、ガードキャンセルといった格闘ゲームのようなテンポ感あるシステムが組み込まれています。物語は、異世界を旅する賞金稼ぎ「ハーケン・ブロウニング」とその相棒アンドロイド「アシェン・ブレイデル」を中心に、複数の国家や種族を巻き込む形で進行し、スパロボOGの宇宙とは異なるもうひとつの“外の世界”を描きます。

また本作では、スーパーロボット大戦の枠を越え、『ゼノサーガ』シリーズのKOS-MOSや『ナムコクロスカプコン』のキャラクター(有栖零児、小牟)など、ナムコの他作品からのゲストキャラも登場し、独自のクロスオーバーが演出されています。キャラクター同士のやり取りにはユーモアや皮肉、メタ発言も多く含まれ、俗に“ムゲフロ節”と呼ばれる特有のテンポと会話劇が多くのファンを生みました。BGMや効果音にも力が入っており、戦闘演出は派手かつ爽快で、プレイヤーの操作によって威力や演出が変化する作りは従来のスパロボとは異なる魅力となっています。

発売当時は異色作と捉えられながらも、多くのユーザーから高い評価を受け、その後の続編『無限のフロンティアEXCEED』や、OG本編シリーズへの逆輸入キャラクターの登場など、本作が持つ影響力は今なお継続されています。