『ハメコミ LUCKY PUZZLE DS』は、長方形を7つに分割したピースを組み合わせ、指定されたシルエットを完成させるシルエットパズルゲーム。2007年11月15日にユークスからニンテンドーDSで発売され、大正時代から続くロングセラー玩具「ラッキーパズル」の魅力を現代のデジタル環境で再現した作品として登場しました。
本作のベースとなっている「ラッキーパズル」は、1935年にハナヤマから発売されて以来、累計出荷数が1,000万個を超える日本を代表する知育玩具です。DS版ではこの伝統的なパズルを「ハメコミ」と改題し、ニンテンドーDSのタッチパネル操作に最適化。ピースを直接掴んで動かし、回転させるといった直感的な動作により、アナログパズルさながらの没入感とデジタルならではの利便性が高度に融合しています。
収録されている問題数は500問以上に及び、初心者向けの平易な形から熟練者でも頭を抱える高難度の図形まで幅広く網羅されています。シルエットには動物、乗り物、日用品といった具体的な形から、幾何学的な模様まで多彩なバリエーションが存在します。ピースはわずか7枚というシンプルさでありながら、その組み合わせによって生み出される無限の可能性が、プレイヤーの想像力と空間認識能力を刺激し続けます。
ゲームモードには、時間制限なく自分のペースで思索に耽ることができる「パズル」モードのほか、制限時間内にどれだけ多くの問題を解けるか競う「タイムプレッシャー」、そして最少の手数で完成を目指す「カウント7」が用意されています。また、DSダウンロードプレイに対応しており、ソフト1枚で2人による「タイセン」が可能。どちらが先にシルエットを完成させるかというスピード勝負は、シングルプレイとは異なる手に汗握る緊張感を提供します。
さらに、本作には隠し要素として海外版の「NEVES」が内蔵されています。ニンテンドーDS本体の言語設定を日本語以外に変更することで起動し、デザインや雰囲気が異なる海外仕様のパズルを楽しむことができるのも、ファンには嬉しい仕様です。大正から平成、そして現代へと受け継がれる「知恵の板」の奥深さを、いつでもどこでも手軽に味わえるパズルゲームの決定版といえます。
『ハメコミ LUCKY PUZZLE DS』は、ハナヤマ(旧・花山ゲーム研究所)が1935年に発売したシルエットパズル「ラッキーパズル」を原作としています。タングラムの流れを汲みつつ、独自の7枚のピース構成によって無限の図形を生み出すこのパズルは、世代を超えて愛される日本発の知育玩具の金字塔です。












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