『たのしい幼稚園 ことばとあそぼ!』は2007年9月20日にコンパイルハートより発売されたニンテンドーDS用知育・パズルゲーム。幼児向けに言葉を遊びながら自然に学べる教育ソフト。本作は「たのしい幼稚園」誌を原作とし、キャラクター「コトリンズ」が登場してナビゲートする形式で、パズル感覚のミニゲームを通じてひらがなや反対語などを楽しく習得できるスタイルです。

誌面で長年愛されてきた「ことばとあそぼ!」コーナーをそのままDSに持ち込み、タッチペンでなぞり書きやクイズ形式の遊びを30種類以上収録しています。プレイヤーは動物たちの幼稚園に通う気分で、毎日のように新しい言葉に出会いながら自然と言葉の力を伸ばしていきます。親子で一緒に遊べるよう、保護者向けの遊び方解説書も同梱され、家庭でのコミュニケーションをより豊かにする工夫が随所に施されています。

物語は、コトリンズと一緒に「ことばの国」を旅する設定で、季節の行事や生活シーンに合わせた言葉が次々と登場します。失敗しても優しくフォローしてくれる声かけと、できたときの盛大な拍手が、幼児のやる気をしっかり支えます。最終目標は「ことばの国の卒業式」に出席することで、達成感を味わいながら文字への苦手意識をなくす構成になっています。

特徴的な仕掛けとして、タッチペンで文字をなぞると正しい筆順を教えてくれる「なぞりモード」や、マイクで発音をチェックする「声でチャレンジ」など、DSならではの機能をフル活用しています。画面いっぱいに広がるカラフルなイラストと、人気声優による全編フルボイスが、集中力を途切れさせません。セーブはいつでも可能で、1日10分からの短時間学習にも対応しており、忙しい保護者からも高い支持を得ました。

本作は講談社が1956年創刊の月刊誌『たのしい幼稚園』に長年連載してきた人気コーナー「ことばとあそぼ!」を原作とし、紙面そのままの温かみをDSに完全移植しています。キャラクター「コトリンズ」も誌面からそのまま飛び出してきた姿で登場し、原作ファンにも新鮮な驚きを与えました。

たのしい幼稚園(講談社 月刊誌)

本作の特徴は、発売当時まだ珍しかったタッチペン+マイク+フルボイスの三位一体知育ソフトとして、幼児教育市場に新風を吹き込み、保護者からも「遊びながら自然にひらがなが書けるようになった」と高い評価を受けています。