『機動劇団はろ一座 ガンダム麻雀+Ζ さらにデキるようになったな!』は、2007年9月6日にバンダイナムコゲームスからニンテンドーDS向けに発売された麻雀ゲームで、前作『ガンダム麻雀DS 親父にもアガられたことないのに!』の続編にあたります。開発はベックが担当し、ガンダムシリーズのキャラクターたちがSD化されて登場する「機動劇団はろ一座」シリーズの一環として展開されました。

本作は、原作アニメの名台詞をパロディ化した「至言ワザ」や、MSフィギュアによる特殊効果を駆使して戦う、いわゆる“イカサマ麻雀”をベースにしたキャラクター麻雀ゲームです。登場キャラクターは『機動戦士ガンダム』に加え、『機動戦士Ζガンダム』からも新たにカミーユ、クワトロ、エマ、ジェリド、ヤザン、シロッコ、ハマーンらが参戦し、総勢19名の雀士が登場します。各キャラには4話構成のシナリオ対局が用意されており、全76話を収録。Wi-Fi通信による全国対戦にも対応していました(※現在はサービス終了)。

ゲーム中では、対局中にゲージを溜めて発動する「至言ワザ」によって、配牌の操作、相手の手牌妨害、ツモの強化などが可能で、さらにMSフィギュアを賭けることで追加効果を得ることができます。フィギュアは200種以上存在し、特定キャラ専用のものや、条件を満たすことで解禁されるレアフィギュアも存在します。また、特定のキャラ同士でロンを決めると発生する「めぐりあい劇場」など、ファン向けの演出も多数収録されています。

演出面では、原作声優によるフルボイス、原作BGMのアレンジ使用、ギャグ調の掛け合いなどが特徴で、麻雀の実力よりもキャラ愛と演出を楽しむ構成となっています。ただし、麻雀ゲームとしての完成度は高くなく、CPUの思考ルーチンやバランス面には粗さがあり、純粋な麻雀ファンからの評価は分かれる傾向にあります。