『スーパーブラックバス 〜北半球を釣る〜』は、2007年4月26日にスターフィッシュ・エスディよりニンテンドーDS向けに発売された釣りシミュレーションゲームであり、同社の看板シリーズ「スーパーブラックバス」の一作である。本作ではシリーズ初となる“北半球”を舞台に、世界8か国・全30ステージを巡りながら、バスをはじめとする20種類以上の魚を釣り上げていく構成となっている。
ゲームの進行は、シナリオをクリアすることで新たなミッションが解放されていく形式であり、釣り場ごとに異なる魚種や環境条件が設定されている。対象魚はブラックバスのほか、トラウト、サーモン、マグロなど多岐にわたり、淡水・海水を問わず世界各地の魚が登場する。ルアー操作による魚との駆け引きや、ヒット後の激しいファイトは3Dグラフィックで再現されており、DSながらも迫力ある水中演出が特徴とされている。
新要素として「ライブウェル」機能が導入されており、釣り上げた魚の種類やサイズを3Dで確認できるだけでなく、水槽内で泳ぐ姿を鑑賞することも可能である。また、DSダウンロードプレイによる最大4人までの通信対戦にも対応しており、対戦専用ステージでのスコア競争や魚種コンプリートを目指す遊び方も用意されている。
一方で、グラフィックや演出の粗さ、魚の挙動の単調さ、ステージ間の差異の乏しさなどが指摘されることもあり、シリーズファンの間では評価が分かれる作品となっている。とはいえ、携帯機で世界規模の釣り旅を体験できるという点では、独自の魅力を持つタイトルである。
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