『バイオニクル ヒーローズ』は、LEGO社の人気シリーズ「バイオニクル」を題材としたアクションシューティング作品です。ニンテンドーDS版では、FPS(ファーストパーソン・シューティング)形式を採用しており、プレイヤーは銀色のトーアを操作し、各地に散らばる6種のマスクを収集することで属性や能力を切り替えながら戦闘を進めていく構造となっています。マスクの属性は「炎」「大気」「水」「岩」「大地」「氷」に分類され、それぞれ異なる武器性能や探索能力を備えています。
ゲームは、火山・山林・氷雪・海岸・岩山・鉱山などの6エリアに分かれ、各エリアには5つのステージが存在します。ステージ1〜4では一本道のマップを進みながら敵を撃破し、ステージ5ではボスキャラクター「ビラカ」との戦闘が展開されます。全30ステージをクリアすると、最終エリア「マクータの領地」が開放され、さらに6ステージと最終ボス戦が追加される構成です。各ステージにはギミックや隠しアイテムが配置されており、特定のマスクがなければ進行できない箇所も存在します。
操作系統はDSの特性を活かした設計で、十字ボタンによる移動、L/Rボタンによる射撃、下画面のダブルタップでジャンプ、スライド操作で視点変更が可能です。また、キーコンフィグにより左利き・右利きの両方に対応しており、操作性の柔軟性が確保されています。体力と銃のエネルギーは時間経過で回復する仕様で、体力がゼロになると着用中のマスクとステージで獲得したポイントを失った状態でコンティニューする仕組みが導入されています。
ゲームオーバーが存在せず、無限コンティニュー制が採用されているため、テンポよく攻略を進めることが可能です。一方で、ストーリー性の希薄さや敵の種類の少なさ、マスク間の性能差などが指摘されており、ゲーム性の単調さが課題とされています。ただし、登場キャラクターの造形や動作は原作フィギュアの再現度が高く、LEGOファンにとっては鑑賞的価値も備えた作品と位置付けられます。
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