『テーマパークDS』は、2007年3月22日にエレクトロニック・アーツから発売されたニンテンドーDS対応のシミュレーション(遊園地経営)ゲーム。1994年にPCで発売され、経営シミュレーションのジャンルを確立した名作『テーマパーク』を、ニンテンドーDSのタッチパネル操作に対応させてリメイクした作品となっています。
プレイヤーはテーマパークのオーナーとなり、何もない土地にアトラクションやショップを設置し、道路を敷き、スタッフを雇用して、世界一の遊園地を作り上げます。ジェットコースターや観覧車といった定番の乗り物から、お化け屋敷やコーヒーカップまで多種多様な施設が登場し、それらを自由に配置する箱庭的な楽しさがあります。一方で、チケット価格の設定、売店の塩分調整(喉を渇かせてドリンクを買わせるため)、スタッフとの賃金交渉といったシビアな経営要素もしっかりと再現されています。
DS版独自の要素として、タッチペンを使った直感的なインターフェースが採用されており、施設の配置やメニュー操作がスムーズに行えます。また、日本風の「お城」や「温泉」といったオリジナルのアトラクションやショップが追加されているほか、来場客のアクションやイベントも増量されており、携帯機で手軽にじっくりと遊べる内容に仕上がっています。
子供から大人まで楽しめるポップな見た目とは裏腹に、利益を出すための冷徹な計算も求められる奥深さ。自分の作ったパークで客たちが楽しむ姿を眺めながら、経営者としての手腕を試される一作です。
『テーマパークDS』は、1994年にBullfrog Productionsから発売されたPCゲーム『テーマパーク』を原作としています。著名なゲームクリエイター、ピーター・モリニュー氏が手掛けたこの作品は、遊園地を建設・運営するという親しみやすいテーマと、裏側にある緻密な経営パラメータの管理を融合させ、箱庭経営シミュレーションというジャンルを一般層にまで広めた歴史的なタイトルです。












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