『テイルズ オブ ザ テンペスト』は、2006年10月26日にバンダイナムコゲームスより発売されたニンテンドーDS用のアクションRPGです。『テイルズ オブ』シリーズ初のDSタイトルとして開発され、携帯機での表現に挑戦しつつも、シリーズの伝統であるリニアモーションバトルシステム(LMBS)を搭載しています。ジャンル名は「魂を呼び覚ますRPG」。開発はディンプスとナムコ・テイルズスタジオが共同で担当しました。
主人公カイウス・クォールズは、獣人の血を引くことを理由に差別されながらも、育ての父であるオーウェンと暮らす日々を送っていたが、突如村を襲った異変により旅立ちを決意します。やがて彼は、自身の出自と世界に隠された真実、そして緋の呪印にまつわる伝説に巻き込まれていきます。シナリオは“迫害と差別”“信仰と疑念”といった重いテーマを内包しつつも、王道の冒険譚として展開されます。
戦闘は「3on3-LMBS」を採用し、3ライン上での立ち位置とリズムを意識したアクションバトルが展開。スキルの連携や仲間との協力が重要で、DSの性能に配慮しながらも爽快感を意識した設計がなされています。また、主人公の「獣人化」や装備によるステータス変化、料理システムなどシリーズおなじみの要素も健在。シンプルながらキャラ同士の掛け合いやイベント演出も盛り込まれ、携帯機ならではのテンポの良さが特徴です。
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