『虫っ(むしっ) 町の昆虫ものがたり』は、2006年8月3日にタイトーからニンテンドーDS向けに発売されたアドベンチャーRPG。ナナホシテントウを主人公に据え、都市の片隅に残された自然を舞台とする昆虫たちの物語を描いた作品。
プレイヤーは、草むらや石をタッチペンでこすりながらマップを探索し、アイテムやイベントを発見していく。絵本を読み進めるような進行形式が採用されており、物語の展開とともに昆虫たちの世界が少しずつ明らかになっていく。
敵との遭遇時には、技チップをはじいて攻撃するバトルが発生する。チップには「体当たり」「毒針」「ツノ突き」などがあり、昆虫ごとの特性が反映されている。仲間になる昆虫は10種類以上存在し、それぞれ異なる技や能力を持つ。戦闘を重ねるごとに敵の強さが増していくため、戦略的な編成が求められる。
昆虫図鑑「昆虫ナビ」では、出会った昆虫を3Dモデルで閲覧でき、角度やサイズの調整も可能。DSワイヤレス通信による2人対戦にも対応しており、対人プレイも楽しめる。都市開発によって失われつつある自然と、そこに生きる小さな命の営みが、昆虫たちの視点から描かれている。













コメントを追加