『コンタクト(Contact)』は、2006年3月30日にマーベラスインタラクティブから発売されたニンテンドーDS対応のシールロールプレイングゲーム。画面の向こうにいる「プレイヤー自身」が、ゲーム内のキャラクターである博士と直接コンタクトを取りながら、異星に不時着した少年を導くという、メタフィクション構造を持った異色のRPG作品となっています。
物語は、宇宙船の事故により地球へ不時着した「ハカセ」と、それに巻き込まれた少年「チェリー」が、散らばった動力源「エレメント」を集める冒険へと出発するところから始まります。DSの2画面を活かし、上画面には宇宙船にいるハカセが、下画面にはフィールドを探索するチェリーが表示されます。ハカセはプレイヤーに向かって語りかけ、プレイヤーはハカセの指示や「シール」の力を使って、下画面のチェリーを間接的にサポートします。
戦闘は、敵に接触すると自動で攻撃を行うオートバトル形式ですが、プレイヤーがシールを貼ることで強力な必殺技を発動させたり、状況を変えたりすることが可能です。また、チェリーは手に入れた衣装に着替えることで能力や耐性が変化し、見た目も楽しげなコスプレ要素が冒険を彩ります。
グラスホッパー・マニファクチュアが開発を手掛けた本作。温かみのあるドット絵で描かれたシュールな世界観と、ゲーム機を介して「あちら側」と繋がっているような不思議な没入感を楽しむことができる一作です。
本作は、須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアが開発した完全オリジナル作品です。『シャイニング・ソウル』などを手掛けた上田晃氏がディレクターを務め、MOTHERシリーズを彷彿とさせるような独特のセリフ回しや、現代的な舞台設定を取り入れた異色のRPGとして知られています。












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