Article 2024/8/19
【FC】トップガン
【FC】トップガン
game-list
ゲーム情報
| タイトル | トップガン |
|---|---|
| ジャンル | シューティング |
| パブリッシャー | コナミ |
| 発売日 | 1987年12月11日 |
| 対応ハード | ファミコン |
| 特徴 | アメリカ映画「トップガン」(1986年)をゲーム化した作品。 |
『トップガン』は、1987年12月11日にコナミから発売されたファミコン用3Dシューティングゲームで、トニー・スコット監督の大ヒット映画『トップガン』(1986年)を題材にした作品である。映画ではトム・クルーズ演じるマーヴェリックがF-14トムキャットで華麗なドッグファイトを繰り広げるが、ゲーム版はその“空中戦の爽快感”をファミコンで再現することを目指して作られている。ただし、映画の登場人物は一切登場せず、ストーリーも説明書の設定に留まるため、映画の再現というより“トップガンの世界観を借りた戦闘機シミュレーション”という位置づけに近い。
ゲームはコックピット視点の疑似3Dで進行し、プレイヤーはF-14トムキャットを操縦して敵機を撃墜していく。画面中央には二重カーソルが表示され、小さいカーソルが機関砲の照準、大きいカーソルがミサイルのロックオン範囲を示す。敵がロックオン範囲に入ると自動追尾ミサイルが発射でき、機関砲とミサイルを使い分けながら戦うのが本作の基本となる。高速スクロールによるスピード感はファミコンとは思えないほどで、地平線の傾きや雲の流れなど、当時としては非常に凝った演出が施されている。
本作の名物は、ステージ最後に必ず行われる“空母への着艦”と、ステージ2以降に必要となる“空中給油”である。どちらも操作がシビアで、指示通りに高度・速度・位置を調整しないと即ミスになる。特に着艦は多くのプレイヤーが苦戦した難所で、「敵より空母のほうが強い」と言われるほど。補給機とのドッキングも同様に難しく、燃料切れで墜落することも珍しくない。これらの要素が本作の難易度を大きく押し上げている。
武器は3種類のミサイル(T-11、T-22、T-33)から選択でき、それぞれ弾数と威力が異なる。敵機が多いステージでは弾数の多いT-11、艦艇が多いステージでは威力の高いT-33が有効など、ステージに応じた選択が攻略のポイントとなる。敵のミサイルは機関砲で撃ち落とすことも可能で、慣れてくると“撃ち落として回避する”という映画さながらのアクションも楽しめる。
原作映画『トップガン』は、アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校“TOPGUN”を舞台に、若きパイロットたちの競争と成長を描いた作品で、ケニー・ロギンスの「Danger Zone」などの楽曲とともに世界的ヒットとなった。ゲーム版は映画のドラマ部分をほぼ排除し、戦闘機アクションに特化した内容になっているが、タイトル画面のBGMやエンジン音など、コナミらしい高品質なサウンドが映画の雰囲気をしっかり支えている。
総じて、ファミコン版『トップガン』は、映画のストーリー再現ではなく“空中戦の体験”に重点を置いた作品であり、当時のハード性能でここまでのスピード感と臨場感を実現した意欲作である。難易度は高いが、操作に慣れるほど爽快感が増し、映画の世界に飛び込んだような気分を味わえる一本だ。