『機動劇団はろ一座 ガンダム麻雀DS 親父にもアガられたことないのに!』は、2005年12月29日にバンダイ(現バンダイナムコゲームス)からニンテンドーDS向けに発売されたキャラクター麻雀ゲームで、開発はベックが担当しました。『機動戦士ガンダム』のキャラクターたちがSD化されて登場し、原作の名台詞をパロディ化した「至言ワザ」や、MSフィギュアによる特殊効果を駆使して戦う“イカサマ麻雀”が最大の特徴です。
ゲームモードは、アムロを主人公とした全12話構成の「シナリオ対局」、任意のキャラと卓を囲む「フリー対局」、収集要素を閲覧できる「コレクション」、最大4人での「通信対局」などが用意されています。対局中はゲージを溜めて「至言ワザ」を発動でき、たとえばシャアなら「見せてもらおうか、連邦の役満とやらを!」といった台詞とともに強力な効果が発動します。MSフィギュアは180種以上存在し、それぞれに固有の効果が設定されており、特定キャラでないと効果を発揮しない専用フィギュアも存在します。
また、特定のキャラ同士でロンを決めると発生する「めぐりあい劇場」と呼ばれる漫才風イベントも収録されており、全40種類の掛け合いが用意されています。演出はすべてフルボイスで、原作声優による新録音声が多数収録されている点もファンには嬉しい要素です。さらに、初心者向けにルール解説やアガリ役一覧などの麻雀ガイドも搭載されており、麻雀に不慣れなプレイヤーでも安心して楽しめる設計となっています。
ただし、麻雀ゲームとしての完成度はあくまでキャラクター演出重視のバランスであり、純粋な対局の戦略性よりも演出やコレクション要素を楽しむ方向性が強い作品です。後に続編として『ガンダム麻雀+Ζ さらにデキるようになったな!』が発売され、キャラクター数や演出が大幅に拡張されました。
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