『あらしのよるに』は、累計発行部数350万部を超える名作絵本および劇場版アニメを題材としたノベルアクション。2005年12月22日にTDKコアからニンテンドーDSで発売されました。本作は、嵐の夜に壊れた小屋で偶然出会ったオオカミの「ガブ」とヤギの「メイ」が、互いの正体を知らぬまま奇妙な友情を育んでいく物語をベースにしています。プレイヤーは二匹の運命を見守る「観客」という立場で、捕食する側とされる側という種族の壁を越えた絆の行方を追体験します。

ゲーム本編は全7章で構成されており、基本的には上画面に表示されるテキストとビジュアルを読み進めるノベル形式で進行します。特徴的なのは、章の合間に挿入される「ミドルゲーム」と呼ばれるミニゲーム群です。タッチペンを使って絵合わせパズルを解いたり、迫りくる敵から逃げるアクションパートをこなしたりすることで物語が分岐します。単に原作をなぞるだけでなく、プレイヤーの介入によって二匹の行動や関係性が変化していくインタラクティブな絵本として設計されています。

特筆すべきは、原作や映画版にはないオリジナルの展開「アナザーストーリー」が用意されている点です。ミドルゲームの成績や選択肢によってエンディングが変化するマルチエンディング方式を採用しており、「もしもあの時、違う行動をとっていたら」というファンの妄想を具現化したような結末を迎えることもあります。全体的にひらがな主体の子供向け仕様であり、難易度も低めに設定されていますが、原作の切なさを補完する「救い」のルートが含まれている点はファンから評価されています。

嵐の夜、暗闇の中で身を寄せ合ったガブとメイの心境は、人工的な明かりを消して小さな灯りだけで過ごすことでリアルに感じられます。部屋を暗くしてランタンを灯し、原作を読み返す時間は、視覚情報が制限された彼らのドキドキ感を追体験するのに適しています。

秘密の夜を照らすアンティーク調LEDランタン

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