『パワプロクンポケット8』は、2005年12月1日にコナミからニンテンドーDS向けに発売された野球バラエティゲームで、パワポケシリーズの第8作目です。本作からシリーズのジャンル表記が「野球バラエティ」となり、ニンテンドーDSへの移行に伴ってグラフィックや操作性が大幅に向上しました。球場の3D化やボタン数の増加により、より快適なプレイが可能となっています。

サクセスモードは2本立てで、表サクセスは「特命ハンター編」。政府の特殊情報組織CCRに所属する主人公が、プロ野球球団「大神ホッパーズ」に潜入し、違法サイボーグの陰謀を阻止するというスパイアクション風のストーリーが展開されます。野球未経験の主人公が仲間たちと絆を深めながら野球に目覚めていく過程が描かれ、シリーズでも屈指の熱い展開となっています。裏サクセスは『3』の「ドキドキ地雷パニック」をベースにした「昭和冒険奇譚編」で、マインスイーパ風の探索型ゲームが楽しめます。

本作では、オリジナル変化球の作成や「勉強」コマンドによる能力特化育成、ホームラン競争モード、選手通信交換、オークション機能など新要素が多数追加され、やり込み要素も豊富です。また、シリーズ初の弾道・エラー率表示や、同方向に複数の変化球を持てる仕様など、システム面でも大きな進化が見られます。

2005年のプロ野球では、セ・リーグは阪神タイガースが優勝し、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズが日本シリーズを制して日本一に輝きました。これらの実在選手データは本作には登場しませんが、Wi-Fi通信を通じてNPB12球団の選手データをダウンロードすることが可能でした(※サービスは終了済み)。