『甲虫格闘 ムシ-1 グランプリ』は、2005年11月24日にロケットカンパニーからニンテンドーDS向けに発売された対戦型格闘シミュレーションゲームで、世界中の甲虫を操作して戦うオリジナル作品です。
本作では、カブトムシやクワガタなどの甲虫を操作し、縦3マス×横3マスのフィールド上で相手の行動を読みながら攻撃を当てるというターン制の読み合い型バトルが展開されます。甲虫はそれぞれ「基本技」と「サプリ技」を持ち、技の組み合わせによって多彩な戦術が可能です。登場する甲虫は30種類以上で、すべて3Dグラフィックで描かれています。
操作はボタンまたはタッチペンのどちらでも可能で、技の選択・移動・攻撃を毎ターン行う形式です。攻撃が外れると反動ダメージを受ける仕様や、カウンター技の存在により、慎重な読み合いが求められる設計となっています。ただし、レビューでは「攻撃が当たりづらい」「反動ダメージが理不尽」「カウンター技が強すぎる」などの指摘が多く、ゲームバランスの不備や戦略性の偏りが批判されています。
一部では「ムシキング風のゲームを期待すると落胆する」との声もあり、派手さよりも地味な読み合いに特化した内容であることが評価を分ける要因となっています。プレイ時間は短めで、1周あたり約1.5時間程度とされており、コレクション要素や育成要素は控えめです。
本作はゲームオリジナル作品であり、既存の漫画・アニメ・玩具などを原作とするタイトルではありません。甲虫を題材にした対戦ゲームとしては『ムシキング』が有名ですが、本作はそれとは異なる独自の戦略型バトルを採用しています。
『甲虫格闘 ムシ-1 グランプリ』は、甲虫の動きや技の駆け引きを重視した構成で、リアルな昆虫格闘を模したシミュレーション作品として位置づけられています。













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