『里見八犬伝〜八珠之記〜』『里見八犬伝〜浜路姫之記〜』『里見八犬伝〜村雨丸之記〜』は、2014年から2015年にかけてQuinRoseより発売されたPlayStation Portable用の女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。江戸時代の読本『南総里見八犬伝』をモチーフに、八つの珠と痣を持つ八犬士と主人公との絆と恋を描いた三部作で構成されています。
第1作『八珠之記』では、男装して育てられた少女・犬塚信乃が主人公です。父の遺言を受けて妖刀・村雨丸を携え、関東公方への返上を目指す旅に出た信乃は、同じ痣と珠を持つ八犬士たちと出会い、彼らとの関係を深めながら運命に立ち向かっていきます。続編『浜路姫之記』では、死んだはずの幼馴染・浜路が姫の婚約者として現れ、珠と村雨丸の盗難事件が発生します。信乃は八犬士とともに真相を追い、再び旅に出ることになります。最終作『村雨丸之記』では、妖刀にまつわる因縁や八犬士の過去が明かされ、シリーズの核心に迫る展開となります。
シリーズ全体を通して、キャラクターデザインは藤丸豆ノ介氏、シナリオは五月攻氏が担当しています。主人公以外はフルボイス仕様で、キャラクター名の変更も可能です。忠義や因縁をテーマに、恋愛と冒険が交錯する重厚な物語が楽しめます。
本作は、滝沢馬琴による江戸時代の読本『南総里見八犬伝』(1814年〜1842年)をモチーフにしたゲームオリジナル作品です。原作では、八つの珠と痣を持つ八犬士が忠義と因縁を胸に戦乱の世を生き抜く姿が描かれており、本作ではその世界観を恋愛アドベンチャーとして再構築しています。













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