『DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD』、2013年10月24日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応のドS吸血恋愛アドベンチャーゲーム。新たなヴァンパイア一族「無神家」の登場により、主人公を巡る争いと吸血がさらに過激化した、極限の吸愛(デスエクスタシー)を描くダークファンタジー作品となっています。
物語は、逆巻家の屋敷で暮らす主人公・小森ユイの前に、謎の転校生である「無神四兄弟」が現れるところから動き出します。彼らは「イブ」と呼ばれる主人公を求め、逆巻家に復讐を誓う新たな勢力でした。プレイヤーは、逆巻家の6人に加え、新たに登場する無神ルキ、コウ、ユーマ、アズサの4人を攻略対象として選択し、彼らの目的である「アダム」への覚醒と、その裏に隠された真実を知ることになります。
本作の特徴は、前作以上にサディスティックで濃厚な吸血シーンと、ダミーヘッドマイクを駆使した臨場感あふれるボイス演出です。ヘッドホンをしてプレイすることで、耳元で囁かれ、牙を突き立てられるような背徳的な感覚をリアルに味わうことができます。また、キャラクターごとに異なる吸血のシチュエーションや、痛みを伴う愛の形が描かれ、プレイヤーを恐怖と快楽の狭間へと誘います。
後にPlayStation Vita版『LIMITED V EDITION』や、第1作とセットになったNintendo Switch版『GRAND EDITION』も発売され、高画質でより鮮明にその美しい悪夢を楽しむことが可能です。逃れられない運命の中で、吸血され続ける日々の果てに待つのは、愛か、それとも狂気か。シリーズの世界観を大きく広げた重要な一作です。
本作は、Rejetから発売されたシチュエーションCD『DIABOLIK LOVERS』シリーズ、および2012年に発売された同名のゲーム第1作の続編です。ドSなヴァンパイア達に吸血されるという過激なコンセプトが女性層を中心に爆発的な人気を博し、アニメ化や舞台化など多岐にわたるメディアミックスが展開されました。本作では新キャラクター「無神家」が登場し、世界観が大幅に拡張されています。












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