『百物語〜怪談ロマンス〜』は、人間と妖怪が共存する特殊な学園を舞台に、種族を超えた恋愛と怪異を描く和風ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。2013年09月26日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。本作は、2012年に発売された『百鬼夜行〜怪談ロマンス〜』の続編にあたります。主人公の龍田憂(たつた うい)は、火の竜神の姫でありながら、その強大な力を隠して生活する女子高生。前作での騒動を経て、少しずつ周囲との距離が縮まった彼女と、個性豊かな妖怪の男性たちとの新たな物語が展開されます。

ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるオーソドックスなノベル形式で進行します。タイトルの通り「百物語」がテーマとなっており、学園内で語られる怪談や噂話が現実の事件として主人公たちの身に降りかかります。前作で攻略対象だったキャラクターたちとの後日談的なエピソードや、新たな視点で描かれる関係性の変化を楽しむことが可能です。また、特定の条件を満たすことで解放されるサブシナリオや、クリア後のおまけ要素も収録されています。

本作は、QuinRose作品特有の「少し毒のある」シナリオと、妖怪たちのシビアな価値観が混在する独特の世界観が特徴です。主人公は竜神の姫という高貴な身分ゆえに、周囲から畏怖されたり、あるいは利用されようとしたりと、単なる恋愛だけではない政治的な駆け引きや葛藤も描かれています。死神や天狗、がしゃどくろといった妖怪たちが、人間の姿を借りて学園生活を送るシュールさと、彼らがふと見せる人外としての冷徹さが同居する、ダークで妖艶な和風ロマンが構築されています。

開発元のQuinRose(クインロゼ)は、童話や怪談をモチーフにした乙女ゲームで独自の世界観を築いたブランドです。本作のような妖怪と人間の異類婚姻譚や、日本の怪談に興味を持った方は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『怪談』などを読むことで、古来より伝わる不思議な物語の源流や、異界への畏怖の念をより深く理解することができます。

怪談 (文庫)

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