『1/2 summer+』(ワンサイドサマープラス)は、都会から離れた緑豊かな「神坐湖町(かむくらこちょう)」を舞台に、夏休みのあいだ実家の旅館を手伝うことになった主人公のドタバタな日常を描いた恋愛アドベンチャーゲームです。避暑のついでにアルバイトをするはずが、座敷童子の「クロハ」に出会い、ひょんなことから新設された学園の女子寮生たちを旅館で引き受けることに。ノスタルジックな田舎町の風景の中で、不思議な伝承と賑やかな共同生活が交差する、ひと夏の甘い青春模様が展開されます。

ゲームはテキストを読み進め、物語の途中で提示される選択肢によって各ヒロインの結末へと分岐していくオーソドックスなノベル形式を採用しています。過度なシリアス展開や重苦しい事件を極力排除し、縁側でのスイカ割りや夏祭りといった、田舎の夏休みならではの郷愁を誘う日常描写に焦点を当てているのが本作の軸。同居することになった少女たちとの他愛のない会話を通じて少しずつ距離が縮まり、穏やかで純粋な恋心が芽生えていく過程が、プレイヤーに心地よい癒やしをもたらします。

PC向けに発売された原作をPSPへ移植するにあたり、原作では主人公を支えるサブキャラクターであった実妹の「草薙一葉」と、完全新規ヒロインの「神木護」が新たに攻略対象として追加されました。これに伴ってシナリオの大幅な加筆や新規イベントグラフィックが多数収録され、オープニングテーマとムービーも一新。携帯機の手軽な操作環境のもとで、ヒロインたちとの平和で甘い夏休みをさらに広く深く補完したアッパーバージョンとして完成しています。

PCゲームブランド「ALcot ハニカム」が手掛け、座敷童子というファンタジー要素を交えつつも「田舎での夏休み」というテーマを明るく描き切ったことで支持を集めたタイトルです。コンシューマー移植に際して、ファンからの要望が強かった実妹をヒロインに昇格させ、さらに新規キャラクターを追加するという手堅く豪華な采配が話題を呼びました。ドロドロとした重い展開を好まないプレイヤー層に向けた、ひたすらに甘く平和な夏の記憶を提供する作品として親しまれています。

1/2 summer+

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