『D.C.III Plus 〜ダ・カーポIII プラス〜』、2013年2月28日に角川ゲームスから発売されたPlayStation Portable対応の恋愛アドベンチャーゲーム。
シリーズナンバリング第3作として、現代の初音島と19世紀末のロンドンという二つの時代と場所を舞台に、枯れない桜の謎と繰り返される運命を描く壮大な物語となっています。
物語は、一年中咲き乱れる桜が過去のものとなった現代の初音島から始まります。風見学園に通う主人公・芳乃清隆と新聞部の仲間たちのもとに、1951年の過去から「桜が咲いたら、約束のあの場所で」という謎のメールが届きます。これをきっかけに、彼らは100年以上前のロンドンにある「王立ロンドン魔法学園」の世界へと誘われ、そこで「ダ・カーポ」シリーズの起源とも言える魔法と愛の物語を体験することになります。
本作は、キャラクターや世界観を紹介するプロローグ的な「初音島編」と、過去の世界で本格的な恋愛と冒険を繰り広げる本編「風見鶏編」の二部構成で進行します。従来のシリーズとは異なり、魔法が当たり前に存在する世界観や、RPGのような学園対抗戦などが描かれ、ファンタジー色が色濃くなっています。また、16:9のワイド画面に対応し、高精細なグラフィックでヒロインたちの表情や魔法の演出を楽しむことが可能です。
携帯機への移植により、いつでもどこでも「こそばゆい」だけでなく涙を誘う感動のストーリーを堪能できる、シリーズの転換点とも呼べる重要な一作です。
本作は、2012年にCIRCUSから発売されたPC用恋愛アドベンチャーゲーム『D.C.III 〜ダ・カーポIII〜』のコンシューマー移植版です。前作『D.C.II』までのキャストや設定を一新しつつも、シリーズの原点(ゼロ)に位置する物語を描いており、過去作との密接なリンクや伏線回収が高い評価を受けました。後に18禁要素を追加した『R』や、後日談を描いた『P.P.』などもPCで展開されています。












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