『アガレスト戦記 Mariage』は、2012年7月19日にコンパイルハートよりPlayStation Portable向けに発売された世代交代型ファンタジーRPGで、『アガレスト戦記』シリーズの第4作にあたります。開発はアイディアファクトリー、レッド・エンタテインメント、そして本作から新たに参加したFELISTELLAが担当しています。

物語は、神々の力を宿す「虹の剣」を継承する勇者と、彼を支える3人の“乙女”たちによる、魔神エクリプス討伐の旅を描いた壮大な叙事詩です。勇者は使命を果たした後、選んだ乙女と結婚し、次世代へと力を継承していきます。こうして物語は複数世代にわたって展開され、プレイヤーの選択によって子どもの能力や外見、物語の展開が変化していきます。

本作では、従来の「ソウルブリード」システムに代わり、「蜜月の時」システムが導入されました。これは、ヒロインとの結婚後の新婚生活を描く要素で、夫婦としての絆を深めることで次世代の能力に影響を与えるという、より“家庭”に焦点を当てた設計となっています。また、これまで男子しか誕生しなかった子どもに、条件を満たすことで女子も誕生するようになり、育成や物語の幅がさらに広がりました。

戦闘はシリーズ伝統のターン制シミュレーションバトルを採用し、位置取りや連携技、属性相性を活かした戦略的なバトルが展開されます。さらに、神器の強化やインナー装備の作成、好感度によるイベント分岐など、やり込み要素も豊富です。

キャラクターデザインは、シリーズを通して担当してきた平野克幸氏に加え、新たにBLADE氏が参加。ビジュアル面でも新たな魅力が加わり、シリーズファンにも新鮮な印象を与えました。