『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』は、2012年1月12日にPlayStation Portable用ソフトとしてバンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)より発売されたシミュレーションRPGであり、1996年にスーパーファミコンで発売された『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』およびそのリメイク版の正統続編にあたります。本作は、長らく構想のみで実現しなかった「魔装機神」シリーズの新章として、約16年の時を経てついに実現した作品です。
物語は、地底世界「ラ・ギアス」における大戦「三國戦争」終結後の混乱を背景に、主人公マサキ・アンドー率いるアンティラス隊が、再び世界の均衡を脅かす新たな陰謀と対峙していく姿を描きます。新たな敵勢力「ヴォルクルス教団」や「霍奕の細胞」、さらには謎の機体「ゼルヴォイド」を駆る男エラン・ゼノサキスの登場により、物語はより複雑かつ重厚な展開を見せていきます。
ゲームシステムは前作を踏襲しつつも、「援護攻撃・防御」「合体攻撃」「スキル装備制」など、従来のスパロボシリーズでおなじみの要素が本作にも導入され、戦術性と自由度が大幅に向上しています。特にスキルは、パイロットごとにスロット制で自由に装備・解除が可能となり、戦闘を重ねることでレベルアップする成長要素も加わっています。また、地形効果や属性相性、巨大ユニットの登場など、マップ攻略における戦略性も強化されています。
演出面では、全戦闘アニメーションが刷新され、ユニットごとの個性がより鮮明に表現されています。さらに、インターミッションではキャラクターによる音声ガイドが追加され、没入感を高める演出が随所に施されています。ストーリーはマルチルート・マルチエンディング制を採用しており、選択肢や行動によって異なる展開が楽しめる構成となっています。
また、初回限定版には前作『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のPSPリメイク版が同梱されており、シリーズを通しての物語体験が可能となっています。本作は、単なる続編にとどまらず、「魔装機神」シリーズの再始動と新たな展開を告げる重要な一作として、シリーズファンから高い注目を集めました。
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