『白衣性恋愛症候群』は、新米看護師の少女が医療現場での経験を通じて成長していく姿と、女性同士の友情や恋愛を描くガールズラブ看護師アドベンチャーゲーム。2011年09月29日にサイバーフロントからPlayStation Portableで発売されました。その後、新キャラクターや追加シナリオを収録した拡張版『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』が2012年06月28日に発売され、後にPCやPlayStation Vita、Nintendo Switchにも移植されています。物語の舞台は、首都から少し離れた田舎町にある「百合ヶ浜総合病院」。主人公・沢井かおりは、かつて自身の命を救ってくれた「看護師さん」に憧れ、新人ナースとしてこの病院に赴任することになります。

ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を進行させるオーソドックスなアドベンチャー形式です。選択肢によって、厳しくも優しい先輩看護師や、担当する患者、病院の主任など、特定のヒロインとの親密度が変化し、個別のエンディングへと分岐します。作中には専門的な医療用語や病名が頻出しますが、用語集機能が搭載されており、いつでも解説を確認することが可能です。『RE:Therapy』では、既存ルートのアフターストーリーに加え、無印版では攻略できなかったキャラクターのルートが追加され、より広範な人間関係が描かれています。

本作は、工画堂スタジオの「しまりすさんちーむ」が制作を担当しており、成瀬ちさと氏による柔らかなタッチのキャラクターイラストと、円まどか氏によるシナリオが特徴です。緊迫した救命現場や患者の死といった医療現場ならではのシリアスなテーマを扱いながらも、主人公が持つ「癒やしの手」と呼ばれる不思議な能力を巡るファンタジー要素が融合しています。過酷な現場で支え合う女性同士の精神的な結びつき(ガールズラブ)を主軸に置いた、優しくも切ない物語が展開されます。

開発元の工画堂スタジオは、『ソルフェージュ』や『白衣性愛情依存症』など、女性同士の絆を描く作品を数多く手掛けています。キャラクターデザインの成瀬ちさと氏は、透明感のある色彩と可愛らしい少女の造形で人気を博しています。本作の世界観やビジュアルに惹かれた方は、氏の画集を手に取ることで、その繊細なアートワークをより堪能することができます。

成瀬ちさと画集 (関連書籍)

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