『code_18』は、近未来の高校を舞台に、空から降ってきた記憶喪失の少女と科学部員たちの青春を描く学園青春科学アドベンチャーゲーム。2011年09月29日にサイバーフロントからXbox 360とPSPで発売されました。物語の舞台は2018年、高度に情報化が進んだ日本。東都大学付属竜成高校の第二科学部に所属する主人公・飛野逸人は、ある日、部室で自作の「ドラゴン号」を整備中に、天井を突き破って空から降ってきた少女と遭遇します。「時任あるみ」と名付けられた彼女は過去の記憶を失っており、逸人は彼女の記憶を取り戻すため、そして迫りくる学園祭を成功させるために、部員たちと共に奔走することになります。
ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるオーソドックスなアドベンチャー形式です。物語は、学園祭に向けた準備を進める日常パートと、あるみの正体や彼女を狙う影に迫るシリアスなパートが交錯して進行します。プレイヤーの選択によって、幼馴染の春名や、クールな部長の玉環、そしてあるみといったヒロインたちとの親密度が変化し、それぞれ異なるエンディングへと分岐します。科学部ならではのガジェットが登場したり、ちょっとした実験が行われたりと、理系学生らしい青春の一コマも描かれています。
本作は、名作『Ever17』などを生み出した「インフィニティ」シリーズの系譜に連なる作品として、「時間」をテーマに据えています。過去からのメッセージやタイムトラベルといったSF要素が物語の鍵を握り、一見すると平凡な学園生活の裏に隠された真実が徐々に明かされていきます。キャラクターデザインには赤津豊氏を起用し、ポップなヒロインたちが、複雑に絡み合う時間軸の中で懸命に生きる姿を描き出しています。
本作は、KIDから権利を引き継いだサイバーフロントが、新たな「インフィニティ」シリーズの再始動を目指して制作したタイトルです。タイムパラドックスや青春群像劇といった要素は、往年のSFアドベンチャーファンに向けたものでした。時間旅行をテーマにした物語に興味を持った方は、SF小説の名作『夏への扉』などを読むことで、タイムトラベルがもたらすロマンと切なさをより深く味わうことができます。
夏への扉 (ハヤカワ文庫)













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