『文明開華 葵座異聞録』は、現代の女子高生が明治時代へタイムスリップし、旅の一座と共に世直しを行う恋愛アドベンチャーゲーム。2011年08月18日にフリューからPSPで発売されました。その翌年、2012年05月17日には、新たな攻略キャラクターや追加シナリオを大幅に加えた改良版『文明開華 葵座異聞録 再演』が登場しています。物語の主人公・水戸葵は、実家の蔵で見つけた古い鏡の力によって、文明開化の音が響く明治6年の日本へと飛ばされてしまいます。そこで彼女を助けたのは、人気旅一座「葵座」の面々でした。元の時代へ戻る方法を探すため、彼女は一座と共に行動することになりますが、彼らには「穢れた家紋」を浄化し、神器を守るという裏の使命があったのです。
ゲームプレイは、日本全国を巡業する一座の旅路に合わせて進行するテキストアドベンチャー形式です。マップ移動によって各地の名所を訪れ、一座の仲間や現地の人々と交流しながら物語を読み進めます。物語の中では、人々に取り憑いた怪異を「家紋」の力で浄化するバトル演出(選択肢による進行)も発生します。『再演』では、無印版ではサブキャラクターだった「猿飛密」「三遊亭宝船」「福澤諭吉」の3名が新たに攻略対象として昇格し、彼ら専用のシナリオルートが追加されました。また、好感度を確認できる「ときめきらきらシステム」の導入や、用語集のボイス化など、快適に遊ぶための機能強化も施されています。
本作の特徴は、さらちよみ氏が手掛ける華やかなキャラクターデザインと、当時の風俗を反映したハイカラな世界観です。登場人物たちは実在の偉人や講談師などをモチーフにしており、森久保祥太郎氏や鈴村健一氏をはじめとする豪華声優陣が、個性的な一座の団員たちを演じています。シリアスな宿命を背負いつつも、一座ならではの賑やかでコミカルな掛け合いや、主人公の趣味である「ダジャレ」が飛び交う明るい雰囲気が、明治ロマンの旅を楽しく彩ります。
本作の開発を担当したHuneX(ヒューネックス)は、乙女ゲームの移植や開発で多くの実績を持つメーカーです。「家紋」が特殊能力の源となる設定はユニークであり、日本の伝統的な意匠に新たな解釈を加えています。家紋のデザインや由来に興味を持った方は、美しい図版を収録した家紋の事典などを参照することで、ゲーム内の設定やキャラクターのモチーフをより深く理解することができます。













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