『マスケティア』、2011年7月7日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。アレクサンドル・デュマの名作『三銃士』をモチーフに、騎士養成学校「シュバリエ学園」を舞台とした恋と復讐、そして運命を描く学園ファンタジー作品となっています。

物語の主人公・ダルタニアン(名前変更可能)は、フランスの田舎で父と二人、平穏に暮らしていましたが、ある日突如現れた異形の悪魔によって父を殺されてしまいます。父の死の真相を知るため、そして生き抜くための力を得るために、彼女は父の遺言に従い、国中の精鋭が集まる名門「シュバリエ学園」への入学を決意します。そこは「銃士隊」と呼ばれる特権階級の生徒たちが支配する場所であり、彼女は自身の目的を果たすため、彼らと剣を交え、あるいは心を通わせていくことになります。

本作の特徴は、生徒同士が競い合う「ランキング戦」や「決闘」といった要素が物語に組み込まれている点です。主人公は女子でありながら剣を取り、学園内の序列を覆すべく奮闘します。攻略対象には、生徒側の「銃士隊」であるアトス、ポルトス、アラミスに加え、教師側であるロシュフォールやリシュリューといった対立する陣営のキャラクターも用意されており、どちらの視点から物語を追うかによって、父の死に隠された真実や世界の謎が多角的に明かされていきます。

桐矢隆氏によるスタイリッシュなキャラクターデザインと、古典文学を大胆に再構築したドラマチックな展開。復讐から始まる物語が、やがて時空を超えた愛の奇跡へと繋がっていく過程を体験できる一作です。

本作は、19世紀フランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペールによる冒険活劇小説『三銃士』をモチーフにしたオリジナル作品です。原作は、田舎貴族の青年ダルタニアンが銃士になるためにパリへ上京し、アトス、ポルトス、アラミスという三人の銃士と友情を結び、巨悪リシュリュー枢機卿の陰謀に立ち向かう物語です。「一人は皆のために、皆は一人のために」という名台詞で知られ、世界中で幾度となく映画化やアニメ化がされています。

三銃士