『マザーグースの秘密の館』は、英国の伝承童謡「マザーグース」の世界に迷い込んだ主人公が、元の世界に戻るためにクイズに挑む恋愛アドベンチャーゲーム。2011年06月23日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。その後、同年11月17日には、男性主人公の視点で女性キャラクターたちとの恋を描く『マザーグースの秘密の館 〜BLUE LABEL〜』も発売されています。古い本を開いたことで不思議な館にトリップしてしまった主人公は、館の住人たちから出題されるマザーグースに関するクイズに正解し、彼らとの仲を深めながら帰還の方法を探ります。

ゲームプレイは、マザーグースの詩を題材にしたクイズパートと、キャラクターとの会話を楽しむアドベンチャーパートで構成されています。クイズは1セット10問で出題され、全問正解することでご褒美イベントが発生し、物語が進行します。問題の内容は詩のフレーズや背景知識に関するものが中心ですが、いつでも詩の朗読(日本語・英語)や解説を確認できる機能が搭載されており、学習しながら解き進めることが可能です。ネイティブスピーカーによる英語朗読や、有名声優による日本語朗読を聴き比べながら、教養と恋愛を同時に楽しむことができます。

本作の独自性は、マザーグース研究の第一人者である藤野紀男氏が監修・翻訳・執筆を担当している点と、豪華な制作陣による本格的な作り込みにあります。背景美術にはスタジオジブリ作品などで知られる山本二三氏が参加しており、美しくもどこか謎めいた館の世界観を表現しています。また、英語朗読にはセイン・カミュ氏らを起用するなど、語学学習ツールとしても通用するクオリティを備えつつ、QuinRose特有の少し癖のあるキャラクターたちとの恋愛模様が描かれています。

開発元のQuinRoseは、童話をモチーフにした恋愛ゲームを得意とするメーカーでした。マザーグースは「ロンドン橋落ちた」や「ハンプティ・ダンプティ」など、日本でも馴染み深い童謡の総称です。そのシニカルで不思議な詩の世界に興味を持った方は、谷川俊太郎氏の翻訳による詩集や、マザーグースの謎を解き明かす解説書などを読むことで、ゲームの背景にある文化的な深みをより味わうことができます。

マザー・グースのうた (関連書籍)

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