『ガーネット・クレイドル ポータブル 〜鍵の姫巫女〜』、2011年4月7日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応の恋する乙女活劇アドベンチャーゲーム。夢の中のアラビアンな異世界と現実の学園生活を行き来しながら、世界の存亡をかけた運命の恋を描く、幻想的でドラマチックなファンタジー作品となっています。
物語の主人公・天橋美紅(名前変更可能)は、全寮制の「御符汰(ミフタ)学園」に通うごく普通の女子高生でしたが、ある日黒猫に導かれ、夢の中にある砂漠の国「ミフターフ」へと迷い込みます。そこで彼女は、国の命運を握る「姫巫女」として、5人の王子候補の中から次期国王を選ばなければならないという使命を負わされます。驚くべきことに、その王子候補たちは、現実世界の学園で親しい友人や先輩たちと瓜二つの姿をしていました。
本作は、平穏な学園生活を描く「現実パート」と、剣と魔法が交錯する「異世界パート」を並行して進めることで物語が深まっていきます。なぜ二つの世界が存在するのか、なぜ彼らは同じ顔をしているのか。物語を進めるにつれて謎が解き明かされ、単なる恋愛劇にとどまらない、時空を超えた壮大な真実が浮かび上がります。
PC版からの移植にあたり、新規オープニングムービーやイベントグラフィック、エンディング後のエピソードなどが追加されています。雲屋ゆきお氏による美麗なイラストと、異国情緒あふれる世界観が、プレイヤーを甘く切ない「千夜一夜」の物語へと誘います。
本作は、2009年に女性向けゲームブランド「SPICA」から発売されたPC用恋愛アドベンチャーゲーム『GARNET CRADLE』の移植版です。「恋する乙女活劇」と銘打たれた通り、守られるだけではない能動的な主人公の姿や、神話や伝承を絡めた重厚なシナリオが高い評価を受けました。美しくも残酷な運命に立ち向かうストーリーは、多くの乙女ゲームファンから支持されています。












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