『ドリームクラブ』シリーズは、ディースリー・パブリッシャーが展開する恋愛シミュレーションゲームで、ピュアな心を持つ男性だけが入会できる“大人の社交場”を舞台に、ホストガールとの交流を描く作品群です。初代Xbox 360版から始まり、PSP移植版、PS3向けの統合強化版へと展開されました。

シリーズ第1作『ドリームクラブ』(2009年8月27日発売)は、Xbox 360専用タイトルとして登場しました。プレイヤーは1年間の会員パスを手に入れた男性として、週末に店舗へ通い、ホストガールと会話・プレゼント・カラオケなどを通じて親密度を高めていきます。アルバイトで資金を稼ぎながら、限られた期間内で恋愛成就を目指す構成となっており、酒の飲みすぎによる強制退店や、酔った状態でのイベント分岐など、ユニークなシステムが特徴です。

続編ではなく移植版として登場した『ドリームクラブ Portable』(2010年10月28日発売)は、PSP向けに最適化された作品です。基本的なゲーム内容は初代と同様ですが、携帯機向けにUIや演出が調整されており、いつでもどこでも“ピュアな恋愛体験”が可能となっています。グラフィックやボイスは据え置き機に比べて簡略化されていますが、イベントやシステムはほぼ同等に収録されています。

そしてシリーズ統合版となる『ドリームクラブ Complete Edipyon!』(2012年11月15日発売)は、PS3向けに登場した強化移植版です。初代『ドリームクラブ』をベースに、シリーズ最新作『ドリームクラブZERO』のシステムを一部導入し、UIや演出、ミニゲーム、衣装、イベントなどが大幅に強化されています。ホストガールの私服追加やサイドストーリーの拡充、店舗カスタマイズ機能なども搭載されており、シリーズの集大成的な位置づけとなっています。