『トリックロジック シーズン1』『トリックロジック シーズン2』は、2010年にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation Portable専用の推理ノベルゲームで、人気ミステリ作家7人による書き下ろしシナリオを収録した本格的な“読者への挑戦”型作品です。

プレイヤーは天才検事・芳川樹となり、冥界の蔵書「アカシャ」に記された未解決事件を読み解いていきます。各話は「推理編」と「解決編」に分かれており、文章中のキーワードを選び、論理的に犯人やトリックを導き出すという独自のシステムが採用されています。シーズン1には事件ファイルNo.1〜No.5、シーズン2にはNo.6〜No.10が収録されており、各話は独立した構成ながら、主人公の物語は時系列に沿って進行します。

シナリオは綾辻行人、有栖川有栖、我孫子武丸、竹本健治、麻耶雄嵩、大山誠一郎、黒田研二といった著名作家が担当しており、ジャンルも密室殺人、アリバイトリック、心理戦など多岐にわたります。推理力と読解力が試される内容で、ミステリファンに向けた挑戦的な設計です。

ダウンロード版では、推理編を購入すると解決編が無料で配信される形式が採用されており、UMD版と内容に違いはありません。チュートリアルとして「指さす死体」も無料配信されており、初めてのプレイヤーでもシステムに慣れやすくなっています。