『Starry☆Sky』は、12星座の性格や特徴を持つ男性キャラクターたちとの恋模様を、四季の移ろいと共に描く女性向け恋愛アドベンチャー。2009年3月27日にhoneybeeからPC(Windows)用ソフトとして『in Spring』が発売され、その後PSP、ニンテンドー3DS、PlayStation Vitaへと順次移植展開されました。

物語の舞台は、天文に関する専門的な知識を教える全寮制の「星月学園」。かつては男子校でしたが、近年女子生徒の受け入れを開始したばかりであり、主人公の夜久月子(名前変更可)は学園唯一の女子生徒として入学します。天文科、宇宙科、西洋占星術科といった特殊な学科に集う個性豊かな13人の男性たちと、輝く星空に見守られながら少しずつ恋心を育んでいくドラマティックな学園生活が構成されています。

ゲームシステムは、会話を進めて選択肢を選ぶことで物語が分岐するテキストアドベンチャー形式を採用しています。最大の特徴は、作品が『in Spring』『in Summer』『in Autumn』『in Winter』の4つの季節に分かれている点です。それぞれの作品ごとに攻略対象となるキャラクターが3名ずつ(蛇遣座を含めると全13名)決まっており、幼馴染、部活動、教師、生徒会といった、季節ごとのテーマに沿った独立したストーリーを楽しむことが可能です。

移植版では、PC版にはなかった主人公の表情ON/OFF機能や、新規イベントCG、キャラクターのモノローグといった追加要素が盛り込まれました。特にPlayStation Vita版では、本編にあたる「inシリーズ」と、その後の恋人同士の物語を描いたファンディスク「Afterシリーズ」が1本にまとめられた『Stories』シリーズとして再構成されており、よりボリュームのある体験を提供しています。カズアキ氏による繊細なビジュアルと、星座占いの要素を織り交ぜた情緒的なシナリオが、多くの女性ファンを魅了し続けているシリーズです。

『Starry☆Sky』は、honeybeeが企画したドラマCDとゲームのメディアミックスプロジェクトを原点としています。当初はシチュエーションCD『星座彼氏シリーズ』として展開され、その世界観を補完する形でゲーム化が行われました。

Starry☆Sky