『実況パワフルプロ野球ポータブル4』は、2009年9月17日にコナミからPlayStation Portable向けに発売されたシリーズ第4弾で、略称は「パワポタ4」。本作では、シリーズ本編に近い本格的な野球体験を携帯機で楽しめるようになっており、サクセス・マイライフ・ペナントといった主要モードがすべて収録されています。

サクセスモードは大学野球編で、「パワフォー大学」「海東学院大学」「白薔薇かしまし学園大学」の3校が舞台となります。それぞれに異なる育成スタイルとストーリーが用意されており、特に白薔薇かしまし学園ではシリーズ初の女性主人公「パワ子ちゃん」が登場するなど、ユニークな展開が楽しめます。さらに、決められた期間内で選手を育成する従来の形式に加え、監督として高校球児を育てる「情熱モード」も新たに搭載され、無限にプレイ可能な育成シミュレーションとして高い自由度を誇ります。

マイライフモードでは、サクセスで育てた選手を引き継いでプロ野球人生を歩むことができ、交友関係や趣味、国際大会への出場など、選手としての生活を多角的に体験できます。ペナントモードでは『パワプロ15』から導入された資金(Cp)や連係システムが採用され、球団運営の戦略性が大きく向上しました。

また、PoTaCa(ポタカ)と呼ばれるカードシステムによって選手の強化や育成が可能で、すれちがい通信やダウンロードによるカード収集など、PSPならではの遊びも充実しています。段位認定モードやシナリオエディット、応援曲作成機能など、やり込み要素も豊富です。

2009年のプロ野球では、セ・リーグは読売ジャイアンツがリーグ優勝を果たし、阿部慎之助やラミレス、坂本勇人らが活躍。パ・リーグでは北海道日本ハムファイターズがリーグ制覇を達成し、ダルビッシュ有や稲葉篤紀らがチームを牽引しました。これらの選手たちの成績や能力が、本作のデータにも反映されています。