『ソウルキャリバー Broken Destiny』は、2009年にバンダイナムコゲームスがPSP向けに発売した武器格闘アクションです。シリーズ初の携帯機作品として登場し、『ソウルキャリバーIV』をベースにしながらも、初心者向けの新モード「ガントレット」を搭載することで、格闘ゲームの敷居を下げる試みが話題となりました。発売後は「ハドソン・ザ・ベスト」版として再販され、PS4・PS5向けにも移植されるなど、根強い人気を誇ります。

プレイヤーは、剣や槍など多彩な武器を操るキャラクターを選び、3D空間での駆け引きに挑みます。ガントレットモードでは、短時間で完結するミッションを通じて、攻防の基本や反撃のタイミングを学ぶことができ、格闘ゲーム初心者でも自然に腕を磨ける設計です。CPU戦では、200種類以上のAIパターンが用意され、対人戦に近い緊張感を味わえます。

本作には、シリーズ初登場のダンピエールや、『God of War』からのゲストキャラ・クレイトスが参戦します。キャラクタークリエイションも健在で、セーラー服や学生カバンなど現代風のパーツが追加され、自分だけの戦士を作り上げる楽しさが広がります。演出はコミカルな要素が強く、ヒルダやカサンドラらが繰り広げる掛け合いも見どころです。

PSP版は、メディアインストールによる高速ロードや、60fpsの滑らかな動作が特徴です。アドホック通信による対戦にも対応しており、友達とのリアルタイムバトルが可能です。PS4・PS5版ではアップレンダリングやクイックセーブなどの新機能が追加され、現代の環境でも快適にプレイできます。