『喧嘩番長3 全国制覇』は、2008年11月27日にスパイクより発売されたPlayStation Portable用ツッパリアクションアドベンチャーゲームで、シリーズ第3作にあたる作品です。プレイヤーは修学旅行先の郷都(きょうと)を舞台に、主人公・坂本タカシを操作して全国47都道府県の番長たちと戦い、頂点を目指します。前作までのキャラクターや舞台設定を一新し、シリーズの新たな方向性を打ち出した意欲作です。
本作では、シリーズの代名詞とも言える「メンチビーム」や「啖呵合戦」に加え、各都道府県ごとに異なる方言を活かした「方言タンカバトル」や、地元色豊かな必殺技「地元スペシャル」が登場します。これにより、戦闘の個性が際立ち、プレイヤーは地域ごとの文化や言語の違いを楽しみながら全国制覇を目指すことができます。
郷都の街並みは京都をモデルにしており、歴史的建造物や観光名所を模したロケーションが多数登場します。修学旅行という設定を活かしたサブイベントや交流要素も充実しており、喧嘩だけでなく青春のひとときを味わえる構成となっています。通信機能を使った対戦や協力プレイも可能で、携帯機ならではの遊び方が広がります。
さらに、北米では『Kenka Bancho: Badass Rumble』として2009年にローカライズされ、シリーズ初の海外展開を果たしました。日本独自の“ツッパリ文化”を海外プレイヤーにも届ける試みとして話題を呼び、シリーズの知名度を高める一因となりました。













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