『戦国絵札遊戯 不如帰 -HOTOTOGISU- 乱』は、戦国時代の合戦をトレーディングカードゲーム(TCG)のルールで再現したシミュレーションゲーム。2008年11月13日にアイレムソフトウェアエンジニアリングからPSPで発売されました。その2年後、2010年09月09日には、新規カードや通信対戦機能を追加した改良版『戦国絵札遊戯 不如帰 大乱』が同機種で発売され、さらに2018年04月26日には、グランゼーラからNintendo Switch向けにリメイクされた『不如帰 大乱 -1553 竜虎相搏つ-』も登場しています。プレイヤーは一国の君主となり、織田信長や武田信玄といった名だたる戦国武将が描かれた絵札(カード)を収集・編成し、天下統一を目指す戦いへと身を投じます。
ゲームプレイは、5×5マスの盤面を「合戦場」に見立て、互いに手札から武将カードを配置して敵総大将の撃破を目指す対戦形式で進行します。一般的なTCGとは異なり、配置したカード(ユニット)を将棋やチェスのように移動させたり、攻撃範囲を考慮して陣形を組んだりするシミュレーションゲームの要素が強く組み込まれています。天候や地形によって戦況が変化する中、武将ごとの固有能力や「計略カード」を駆使し、限られたコストの中で最適な戦術を組み立てる思考戦が展開されます。
本作の最大の特徴は、『マジック:ザ・ギャザリング』の日本王者である松尾悟郎氏がゲームデザインを手掛けた本格的なルール設計と、総勢50名以上にも及ぶ豪華イラストレーター陣によるカードビジュアルです。末弥純氏や寺田克也氏、正子公也氏といった著名な作家たちが描く武将たちは、重厚なタッチからアニメ調まで多彩な画風で表現されており、単なるデータとしての強さだけでなく、コレクションアイテムとしての魅力を放っています。自分だけの最強軍団(デッキ)を作り上げ、CPUとのキャンペーンモードや通信対戦を通じて、戦略の奥深さを味わえる一作となっています。
本作は、デジタルカードゲームでありながら、アナログTCGの手触りやコレクション性を重視した作りが特徴です。ゲームデザインを担当した松尾悟郎氏の経歴や、参加イラストレーターたちの画集に触れることで、本作のアートワークやシステム構築の背景にある美学をより深く理解することができます。













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