『ルミネスII』は、音楽と映像がパズルと同期する独自のプレイ感覚を追求した「共感覚(シナスタジア)」パズルゲームです。2007年2月15日にキューエンタテインメントからPlayStation Portableで発売され、PSPのローンチを飾った前作の魅力を大幅にパワーアップさせた続編として登場しました。
ゲームの基本ルールは、2色の正方形ブロックを組み合わせて2×2以上の同色四角形を作るというシンプルなものですが、画面を左から右へ流れる「タイムライン」に合わせてブロックが消滅し、同時に音楽のビートや効果音が生成される仕組みを採っています。プレイヤーの操作そのものが楽曲の一部となる高い没入感はそのままに、本作では背景演出がビデオクリップへと進化し、視覚的な臨場感が劇的に向上しました。
収録楽曲には、元気ロケッツの「Heavenly Star」をはじめ、ケミカル・ブラザーズ、ブラック・アイド・ピーズといった世界的なアーティストのライセンス曲が多数採用されています。日本版独自の要素としてRIZEの「OWTKAST」やDef Techの「KONOMAMA」が収録されており、各楽曲ごとに用意された専用のスキン(映像と音のセット)によって、プレイするたびに異なる音楽体験を提示します。
新要素として、好きな曲や背景を組み合わせて自分だけのプレイリストを作成できる「エディットモード」や、シーケンサーのように音を配置してオリジナルのフレーズを作れる機能が追加されました。また、タイムアタックやパズル、ミッションといったやり込み要素も前作から大幅にボリュームアップしており、単なるパズルゲームの枠を超えた「ポータブルなオーディオ・ビジュアル・ツール」としての完成度を誇ります。
前作のスキンも一部収録されており、シリーズの集大成的な側面も持ち合わせています。PSPの液晶画面とサウンド性能を最大限に引き出した演出は、当時の携帯機において最高峰の洗練されたエンターテインメントを提供しました。
『ルミネスII』は、水口哲也氏がプロデュースし、2004年にPSPのローンチタイトルとして世界的人気を博した『ルミネス』をシリーズの原点としています。












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