『アントールドレジェンド ウォーリアーズ・コード』は、2006年にユービーアイソフトがPSP向けに発売したアクションRPGです。北米で人気を博したシリーズの第2作として登場し、武器や装備の自由なカスタマイズと獣人変身システムを軸に、携帯機でも本格的なハック&スラッシュ体験を提供しました。発売後はマルチプレイ対応やスキル強化の奥深さが注目され、ディアブロ系RPGの携帯版として一定の評価を得ました。

プレイヤーは、帝都コーリン・サールを奪還するため、王子アズランと共に冥界へ旅立ちます。主人公は「チェンジリング」と呼ばれる獣人に変身可能で、周囲の敵を一掃する豪快な攻撃が可能です。キャラメイキングでは、外見や能力を細かく設定でき、60種類以上のスキルを強化することで、自分だけの戦闘スタイルを築き上げます。武器や装備は40万種以上の組み合わせが可能で、素材収集とクラフトによる育成要素が充実しています。

ストーリーは一本道ながらも、魔将軍ナキヴァとの対決を軸に、王国再建のドラマが展開されます。戦闘は見下ろし視点で進行し、標準攻撃とスキルの使い分けが攻略の鍵となります。敵の種類やダンジョン構造は多彩で、探索と強化のサイクルがプレイヤーを引き込みます。マルチプレイでは、アドホック通信とインフラストラクチャーモードに対応し、最大4人での協力・対戦が可能です。

PSP版は、視点固定による操作性に賛否が分かれつつも、携帯機での本格アクションRPGとして一定の完成度を誇ります。グラフィックは簡素ながらも、獣人変身やスキル演出によって迫力ある戦闘が展開され、PSPの通信機能を活かしたマルチプレイが本作の魅力を支えています。